名古屋市は、市内に住む40代の男性が2023年1月に結核と診断され、その後の検査で同居家族など10人が集団感染していたことがわかったと発表しました。名古屋市で結核の集団感染が確認されるのは4年ぶりです。

 名古屋市によりますと、市内に住む40代の男性は、2021年12月ごろから1年ほどの間に咳や発熱といった症状が相次ぎ、2023年1月に肺結核と診断されました。

 その後、同居する家族や仕事の関係者など23人を濃厚接触者として検査したところ、3人が結核を発病、さらに7人が結核菌に感染していたということです。

 市はすでに濃厚接触者の検査を終え、これ以上の感染者はいないとしていますが、名古屋市内での集団感染の確認は4年ぶりです。

 結核は感染症法上「2類」に位置付けられ、感染後に咳や微熱などの症状があらわれるまでに半年から2年ほどかかるといわれています。

 名古屋市は、咳が2週間以上続くといった症状がある場合は結核も疑い、専門の医療機関を受診するよう呼びかけています。

【動画で見る】1年ほど咳や発熱相次いだ男性と関係者…『結核』の集団感染 肺結核と診断された男性と家族等計11人判明