新型コロナが5類へ移行し、2週間が経ちました。「第8波」のような感染爆発が今後起きるのか、感染者数の推移をAI=人工知能が予測しました。

 名古屋工業大学の平田晃正教授。「人流」や「気候」に加え、「SNS上のキーワード」などのデータをAIで分析し、これまで新型コロナの感染者数を予測してきました。

 5類移行で感染者数の報告が1週間ごとになり情報量は減りましたが、予測の精度は移行前と同じ80%ほどを保っているとのこと。AIは今後の感染者数をどう予測しているのでしょうか。

平田教授:
「5月の中旬に(感染者数が)少し増えるという予測をしていました」

 東京都のコロナ感染者数のAI予測。青線がマスク着用率20%、点線が50%、赤線が「個人の判断に委ねられる前の状態」で表されています。

平田教授:
「5月中旬以降、少し皆さんの活動が落ち着いてきますので横ばい、場合によっては下がる可能性があります。(Q.大きな波がくる予測は?)免疫を回避する力が強いということがなければ、急激な増加にはならないのではないかと考えています。(去年の数と比べると)12月は3~4割に落ち着く」

 マスクの着用率によって幅はありますが、5月、8月、12月に感染者が増加。ただ去年12月にピークを迎えた第8波ほどの感染爆発は、今のところ予測されていません。

 なぜ去年に比べて「感染者数が減る」という予測が出ているのでしょうか。

平田教授:
「第8波までで、人口の4割以上の方が感染されたのではないかという結果が出ています。多くの方が免疫を有している状態。第1波から第4波までの感染者の方は、2回感染の割合が約12%ということになります。つまりは多くの皆さんの免疫は、一定以上維持されていることになります」

【動画で見る】第8波並みの“感染爆発”は…新型コロナ今後の感染者数をAI予測 専門家「急激な増加にはならないのでは」