三重県桑名市のこども園で、園児への「不適切保育」が確認された問題で25日、園が緊急の保護者説明会を開きました。説明が不十分で紛糾したということです。

(リポート)
「緊急保護者会が開かれる会場です。保護者が続々と入っていきます」

 25日午後、緊急の保護者説明会を開いた、桑名市にある私立「長寿認定こども園」。市による問題の調査が終わってから初の説明会でしたが…。

参加した保護者:
「全てを明らかにするつもりはないんだろうなっていう。不信感は増しました」

 問題となっているのは、保育士による園児への虐待と疑われる「不適切保育」。桑名市によりますと、2023年2月、保育士が園児に対し4時間にわたり食べることを強要。

 さらにその後の調査で、園児をバカにするような発言など、2015年ごろから数十件の不適切保育が確認されました。これまでに園長は辞任し、関わっていた職員6人が自宅待機などとなっています。

 0歳から6歳までのおよそ140人が通うこども園で、何が起きていたのか。25日、市と園が開いた説明会には約100人が参加しましたが…。

参加した保護者ら:
「全然ダメですね。細かいことを全然言ってくれなかったので、ずっと調査中だからということだったので、もういいです」

「どういう不適切な保育があったのかを質問されているんですけど、はっきりはお答えをもらっていない状態です。報道にあった内容以外に何があったかをお聞きしているんですけど、『まだお答えできない』という状態です」

「ウチの子供もずっと行きたがらなくて、3年半ぐらい毎日泣きっぱなしで行っていて。今回問題のあった、自宅待機されている先生が担任だったんですけど、引っ張られて廊下に出されたりとか、『こういうことはお母さんとお父さんには秘密だよって言われた』と言って、気付けなかった自分が辛い。保護者はめちゃくちゃ怒っていて、でも先生とか市役所の人たちは冷静というか」

 参加した保護者らによれば、説明が不十分だとして紛糾。説明会は午後2時から午後7時まで続きました。

 この問題を巡っては、市は今後、県と合同で特別監査を実施する予定です。

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