お盆休みが始まり、交通機関が混雑していますが、台風の影響が出始めています。

 キャリーケースを引く家族連れや行楽客が多く見られた11日朝のJR名古屋駅。午前6時20分発の博多行のぞみ271号の自由席の乗車率が最高150%になるなど、混雑しています。

広島に向かう男の子:
「広島で遊ぶ。公園で遊ぶ」

山口に向かう男性:
「地元の山口に向かいます。5泊ですね。海に行きたいなと思ったので」

鳥取に向かう家族:
「鳥取のおじいちゃん・おばあちゃんの家に。3泊です」

 午前9時、中部国際空港の国際線チェックインカウンターには、大きなカバンを持った人たちが、多くの列を作っていました。

 お盆期間の国際線の予約者数が、去年2022年より5倍以上に増えたという中部国際空港。

グアムに向かう男の子:
「グアムへ行きます。食べ物を食べることが楽しみです」

韓国に向かう女性:
「釜山に3泊します。韓国料理を堪能したい」

ベトナムに向かう家族:
「7人で(ベトナムの)ダナンへ出かけます。藤井聡太さんが行った所です。あそこで写真を撮りたいなと思っています。きれいなビーチです」

 しかし、台風を心配する声も聞かれました。

グアムに向かう家族:
「新婚旅行ぶりですから、十数年ぶりです。帰りに台風が直撃する可能性があるので、少し心配はしております」

韓国に向かう女性:
「本当は昨日出発予定だったんですけど、欠航でキャンセルになって、新しく取り直しました。関空からの便もなくて、昨日の夜に名古屋まで新幹線で来て。なんとか帰れたらと思っています」

 日本列島に接近している台風7号。11日午後3時現在で小笠原諸島、父島の東北東のおよそ80キロの地点にいて、北へゆっくりと進んでいます。

 非常に強い勢力を保っていることから、すでに小笠原諸島には暴風・波浪警報が出されています。予想される最大瞬間風速は65メートル。これは一部の電柱が倒壊するほどの猛烈な風だということです。

 今回、JR東海は東海道新幹線と名古屋地区の在来線を計画運休する可能性があると発表しているほか、NEXCO中日本も高速道路の通行止めを行う可能性にも言及しています。

 その場合、影響が出るのは高速バスです。

長野に向かう女性:
「ちょうど日曜日に帰るんですけど、直撃じゃないですか。帰れるかなと思いながら」

富山に向かう男性:
「明後日までですね。帰りがちょっと心配ですね。(台風が)ドンピシャで来るかもしれないので」

 計画通り、お盆休みが明ける前に帰ってこられるのか。台風の進路に注意が必要です。