福島第一原発の処理水放出を受けて、名古屋市の会社でも中国からの迷惑電話が相次いでいます。

 名古屋市名東区に本社を置く「日本電力」。この会社でも、福島第一原発の処理水が放出された24日以降、中国からの迷惑電話が相次いでいるといいます。

日本電力の担当者:
「(迷惑電話で)お客さまの問い合わせに気付かずに、届いていない可能性が高いかなと思うので、すごく迷惑で大変でした」

 この会社は、太陽光パネルや蓄電池を販売する会社で、福島県や処理水とは無関係です。

 履歴には中国の国番号「86」から始まる番号ばかり。27日までに少なくとも200件の迷惑電話があったということです。

日本電力の担当者:
「『バカヤロー』みたいな悪口だったりとか、あとは中国語で話されてもこちらは分からないので『もう一度お願いします』と対応はしていたんですけど、そこからは諦めて、向こうもある程度暴言を吐き終わったら(電話は)切れるので、そこからは着信拒否というかたちで」

 実際に残っている留守電を聞かせてもらいました。

<留守電>
「バカヤロー!バカヤロー!!」

日本電力の担当者:
「関係ないうちの会社に暴言とかを言われても困ってしまって、本当に迷惑でしかないなと」

 一体誰が電話をかけているのか、着信履歴をもとに電話をしてみました。

福建省の女性:
「核汚染水の排出動画を見て、ちょっと頭にきた。(他の人も)TikTokでこのような電話をしていたから、すみません」

日本電力の担当者:
「中国語で『日本の電力会社』と『日本電力』の検索ワードが同じ単語らしいので、それで間違えてかかってきているのかなと思います。ここまでくると、さすがにうち関係ないのになというのが正直な気持ちですね」

【動画で見る】中国から日本に『迷惑電話』着信履歴もとに電話して聞いた“相手の言い分” 処理水放出後に無関係な企業へ