卵アレルギーを持つ子どもの治療法を確立するため、三重県の医療機関が臨床試験の費用をクラウドファンディングで募る取り組みを始めました。

 国立病院機構三重病院の研究チームは、重い卵アレルギーをもつ子どもに対し、卵の成分を含んだシールを皮膚に張り付けて症状を抑える治療法の臨床試験を進めていて、必要な費用をクラウドファンディングで集めると発表しました。

 この治療法は身体への負担が少なく、わずかな量の卵で呼吸困難などのアナフィラキシーショックを起こす重症の患者にも効果が期待されますが、臨床試験への国の補助が打ち切られたため、研究費の確保が課題となっていました。

 クラウドファンディングの目標金額は800万円で、寄付は9月6日から10月末まで受け付けるということです。