名古屋市中区の焼肉店が、通販サイトなどで他の産地の牛肉を「飛騨牛」と偽って販売していたとして、市が行政指導しました。

 名古屋市によりますと、中区の焼肉店『焼肉牛兵衛』の運営会社は2022年4月から10月にかけて、北海道や三重県産などの黒毛和牛を「飛騨牛」と偽って通販サイトなどで販売していました。

 少なくとも9商品の8582点、あわせて994kg余りについて本来必要な原産地表示をせず、その一部を飛騨牛として販売していたということです。

 運営会社は市の調査に「注文量に対して飛騨牛の確保ができず、発送しなければ通信販売会社からペナルティを課せられるため、偽った表示をした」などと説明しています。

 市は運営会社に対して、全ての食品表示を点検し再発防止策などを2023年10月末までに提出するよう求めています。

【動画で見る】他の産地の牛肉を「飛騨牛」と偽り販売 名古屋の焼肉店運営会社を市が行政指導 実際は北海道や三重等の黒毛和牛