運転免許を持つ人の半数が65歳以上の高齢者だという愛知県設楽町で、29日、地元の高齢ドライバーが自身の運転技術を確かめるイベントが開かれました。

 設楽町の道の駅「したら」で開かれた、愛知県警設楽署主催の高齢ドライバー向け安全運転講習会には、地域の防犯パトロールなどを担う65歳から90歳までの9人が参加。

 道の駅に作られた模擬コースで軽トラックを運転し、車庫入れの安全確認などについて、助手席に座った自動車教習所の指導員からアドバイスを受けていました。

 参加した75歳の男性は「孫の送迎などで日常生活に車は必要。高齢者の事故を他人事と思わず、気を付けて運転していきたい」と話していました。

 警察によりますと、設楽町では運転免許を持っている人の半数ほどが65歳以上と高齢化が進んでいますが、運行するバスの本数も限られるなど、公共交通機関での移動が難しいのが実情です。

 吉見文吾署長は「設楽町では買い物などのために車が必要不可欠な現状もある。安全運転をしてもらいたい」としています。

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