子供忍び寄るSNSを悪用した犯罪。裸の自撮りデータを送信させられるといった性被害も相次いでいます。中学生へのアンケートでわかったのは、身近に潜んでいる危険の実態でした。

 愛知県警などが開発した、自撮り被害防止アプリ「コドマモ」。インストールしたスマホで裸の自撮りなどを撮影すると、削除を促すメッセージと共に、保護者にも通知されるアプリです。

 愛知県警によると、2023年に摘発した児童ポルノ事件の被害者のうち、中学生は50人です。性被害防止に向け、愛知県警が長久手市内の中学生を対象に「コドマモ」の実証実験を実施しました。

 あわせてスマホの利用実態のアンケートも行い、結果を生徒たちに公表しました。

 調査に協力した中学生1522人のうち、27人が「裸や下着姿の写真を送るように言われた」などと回答しています。

 スマホを通じて性犯罪に巻き込まれるリスクが、実際に忍び寄っていることがわかりました。

中学3年生の女子生徒:
「友達はよくインスタのDMでくるらしくて。『どこ中ですか?』とか『こういう写真を送りつけて』みたいなのが送られてきたみたいで。送られてきても返さないとか、すごく冷たい態度をとるとか、そういうことをしないと常習的にきちゃうんだなと」

 アンケート結果を聞いた保護者も、警戒を強めています。

中学1年の娘を持つ母親:
「気を付けなきゃいけないねと話す機会は増えましたね」

 警察は「アプリを通じて親子でコミュニケーションを取り、性犯罪に巻き込まれるリスクを回避してほしい」としています。

【動画で見る】27人が「裸などの写真送るよう言われた」愛知県警等が自撮り被害防止アプリ開発 “身近な危険”が調査で判明