今年も残り1週間。正月の鏡開きなどに使う「こも樽」の出荷が、愛知県西尾市で最盛期を迎えています。

 こも樽は江戸時代、樽に入れた酒を運搬する際に壊れないようわらを編んだこもを巻いたのが始まりで、現在では祝い事で使う縁起物となっています。

 愛知県西尾市幡豆町の創業120年「尊王蔵元」では毎年この時期、正月向けのこも樽の出荷が最盛期を迎えます。作業場では杉樽に日本酒を入れた後、藁のこもを手際よく縛りつけていました。

 こも樽は西三河地方の神社やホテル、旅館などに出荷されます。