自民党の派閥パーティー券を巡る裏金キックバック事件で、東京地検特捜部は、岐阜県選出の大野泰正参議院議員を政治資金規正法違反の罪で在宅起訴しました。

大野泰正被告:
「本日、私は公判請求をされました」

 19日午後4時半ごろに始まった記者会見でそのように話した、岐阜県選出の大野泰正参議院議員。

 大野議員は所属する安倍派のパーティー券の売上から、5年間で5154万円のキックバックを受け取り、収支報告書に記載しなかったとして19日、岩田佳子秘書とともに在宅起訴されました。

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 立件を受けて自民党は、大野議員から提出されていた離党届を受理しました。

 起訴を受け、無所属となった大野議員が夕方、記者会見を開きました。

大野泰正被告:
「政治資金の管理や収支報告書の作成といったこと、このような経理面につきましては、全て事務所スタッフに任せておりました。ですから私が収支報告書に関与したことはございません」

 全て「事務所スタッフに任せていた」と話していた大野議員。さらに今後、議員を続けるかどうかについては…。

大野泰正被告:
「やましい事はございませんので、しっかりと職責を果たしていきたいと思っています」

Q.有権者におわびの認識はない?
大野泰正被告:
「今回の事件に関することですので、なかなかしっかりとお答えすることができなくて、申し訳ありません」

 祖父の代から続く、岐阜の政治家の名家・大野家の議員が在宅起訴されたことについて、地元の人は…。

有権者A:
「恥ずかしいことやで、すぐ政治家を辞めてもらいたいわ」

有権者B:
「(政治家は)お金にルーズなところがあるかなという感じはします」

有権者C:
「信用はできないし、もちろん応援もできないし。でも政治家ってそういうものなのかなという諦めもありますよね」

 今後、裁判が開かれることになる大野議員。罰金刑以上が確定すれば、公民権停止となり失職します。