愛知県東栄町の山あいの駐在所に27年間勤務し、地域の住人から”やまちゃん”と呼ばれた警察官に2024年2月15日、感謝状が贈られました。

 愛知県警設楽署・三輪駐在所の山本勝巳巡査部長(64)は1997年から27年間、駐在所の警察官として働いてきましたが、2024年3月末で退職します。

 山本巡査部長は地域の防犯パトロール隊の設立に関わるなど、長年地域の安全を守るために貢献し、2月15日、設楽署で功績を称える感謝状が手渡されました。

 山本巡査部長は、積極的に祭りなどの行事に参加し「やまちゃん」と呼ばれて親しまれていました。

 8年前、設楽署に山岳救助隊が設立された当初から遭難者の救助活動に携わったほか、竹藪に入り自殺を図ろうとした認知症の男性を救助するなど、過疎が進む地域の現実を目の当たりにすることもあったといいます。

 山本巡査部長は「人と話すのが好きな性格が駐在所の仕事に合っていた。辞めるのが寂しいが、腹一杯警察官をやった」と、27年間駐在所で過ごした悲喜こもごもの警察官人生を振り返りました。

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