デリバリーロボット「DeliRo」の実証実験が、名古屋・栄の街中で行われました。

 29日、名古屋・栄のバス停に到着した高速路線バス。トランクから出てきたパック詰めされたイチゴが渡されたのは、デリバリーロボットの「DeliRo」です。

 中部電力のグループ会社などが行った実証実験で、バスの乗客と荷物を一緒に運ぶ貨客混載輸送で、岐阜県から運ばれたブランドイチゴを約1km離れた栄の商業施設「マルエイガレリア」まで運びます。

 カメラで赤信号から青信号に切り替わることを確認してから発進し、横断歩道を渡ります。360度センサーで歩行者にもぶつかりません。

「こんにちは」などと挨拶をしながら、人間の早歩きと同じくらいの時速6kmで堂々と進み、10分ほどでマルエイガレリアに到着しました。

 物流業界では「ラストワンマイル」と呼ばれる、配送の最終拠点からユーザーに届ける段階で特に人手不足が深刻になっていて、実験を行ったグループは3年以内の実用化を目指すということです。

【動画で見る】バスで運んだイチゴを商業施設へ…『デリバリーロボット』の実証実験 カメラとセンサー装備し時速6kmで走行