賃上げが焦点となっている春闘は13日、集中回答日を迎え、トヨタ自動車は過去最高水準の賃上げ要求に満額回答しました。

 トヨタ自動車労働組合は2024年の春闘で、賃金について職種や階級ごとに設定し、最も高いケースで2万8440円の引き上げを求めていました。

 ボーナスにあたる一時金についても7.6カ月分と、2023年の6.7カ月分を上回りいずれも過去最高額の要求をしていて、13日午前の労使協議会で決着しました。

 組合側の要求に満額で回答するのは4年連続で、トヨタの佐藤恒治社長は「働く全員の『人の力』を高めていきたい」と説明しました。

 トヨタの3月期決算の業績予想は、最終利益が4兆5000億円と過去最高になる見通しで、好調な業績が組合の期待に応えた形です。

【動画で見る】春闘の集中回答日 トヨタは組合からの賃上げ要求に4年連続で満額回答 賃金と一時金いずれも過去最高の要求額