コロナ禍でおうちご飯が増え、手軽に簡単に作れる料理のニーズが高まっています。名古屋を代表する一流シェフに、家庭の身近な食材を使って簡単に作れる絶品イタリアンを作ってもらいました。すぐに使えるテクニック満載です。

■名古屋を代表するイタリアンシェフ直伝…そうめんを使ったカッペリーニ仕立て

 名古屋駅南のささしま地区にある「ストリングスホテル名古屋」のレストラン統括料理長の竹島剛シェフは、東京のレストランなどで修業を積み、現在はホテルレストランの全ての料理を監修している名古屋を代表する一流シェフです。

【画像20枚で見る】イタリアンの一流シェフ直伝 カラムーチョで作る『そうめんのカッペリーニ仕立て』の作り方

 今回そんな“イタリアンの鉄人”に、家庭で簡単に作れる「そうめんのカッペリーニ仕立て」を教えてもらいます。今回の料理のもう一つのテーマは、「フライパンを使わない簡単お家ごはん」です。竹島シェフがまず選んだのが、ホテルのレストランでも使うというミョウガです。

竹島シェフ:
「そうめんって和のものですので、和の食材を合わせることによってすごく料理がまとまる」

 和の食材ミョウガに、ソースのベースとなるトマトとナス、生ハムに大葉、そして隠し味にポテトスナックの「カラムーチョ ホットチリ味」を使います。

竹島シェフ:
「イタリアではナツメグなどの香辛料をたくさん入れて作るんですが、これ一つで万能調味料になりますので」

 イタリアンの万能調味料になるという「カラムーチョ」を使ってどんな料理になるのでしょうか。

■ナスを加えることでマイルドなトマトソースに…ミキサー1台で本格的なイタリアンソース

「そうめんのカッペリーニ仕立て」、まずは下準備から。ソースのベースとなるトマトはざく切りに、ナスの皮は、剥きやすいというお尻の方から剥いていきます。

 綺麗に剥けたナスにオリーブオイルを適量たらして、ラップに包み電子レンジ(600W)で5分加熱。ラップのまま氷水で粗熱をとったらナスの下準備は完了です。

 続いてのソース作りでフライパンの代わりに使うのが…。

竹島シェフ:
「ミキサー1台あれば全てができてしまうので…。ナスの風味を加えることによって、トマトソースがよりマイルドで味わい深いソースになります」

 トマト、ナス、めんつゆ、水をミキサーに入れ30秒かけます。

■「これ一つでこと足りてしまう」…カラムーチョはイタリアンの万能調味料

 ここでミキサーに、カラムーチョをそのまま投入します。

竹島シェフ:
「イタリアンではいろいろな香辛料だったりを入れることが多いんですが、全てこれ一つでことが足りてしまう優れものです」

 ポテトのでんぷん質が粘り気を生み、そうめんによく絡む本格的なイタリアンソースに変化します。

■氷水でしめたそうめんにオリーブオイルで下味を…ソースの絡みを格段にアップさせるプロの技

 続いては、「そうめん」を茹でていきます。ここでのポイントが…。

竹島シェフ:
「オリーブオイルを(お湯に)入れることによって、そうめんがくっつきにくくなるのと、吹きこぼれを抑える効果があります」

 オリーブオイルをお湯に入れることで、そうめんがコーティングされ、くっついてしまうのを防いでくれるといいます。そして茹で上がったそうめんに、味を付けていきます。

竹島シェフ:
「麺自体にも味を付けた方がソースとの絡みがよくなりますので。イタリアンの世界では、カッペリーニ自体に味を付けていますし、このひと手間がプロのひと手間なのかなと」

 氷水でしめたそうめんに、オリーブオイル、塩、胡椒、めんつゆで下味をつけるのがシェフの技。このひと手間でソースの絡みが格段にアップします。

 最後にトマトソース、そうめん、生ハム、ミョウガ、大葉の順に盛り付ければ、フライパンいらずの簡単お家ごはん「そうめんのカッペリーニ仕立て」の完成。トマトベースにカラムーチョを混ぜ合わせた濃厚ソースと、ミョウガなど和の食材との相性は抜群です。