東海地方屈指の紅葉の名所として知られている、愛知県豊田市の「香嵐渓」。昨年は、新型コロナの影響で出店とライトアップが中止になりましたが今年見ごろを迎えた香嵐渓に行ってみると、屋台グルメと幻想的なライトアップを楽しむ人で賑わっていました。

■山門が額縁となりまるで絵画のよう…「香嵐渓」で注目の撮影スポット

 名古屋から車で約1時間。愛知県豊田市足助町の「香嵐渓」は、約4000本のもみじが絶景を織りなす東海地方を代表する紅葉の名所です。

【画像20枚で見る】東海地方屈指の紅葉の名所『香嵐渓』2年ぶりに屋台グルメとライトアップ復活

 天候にも恵まれた11月17日、見ごろを迎えたもみじが渓谷を彩る「香嵐渓」は、大勢の人で賑わっていました。

飯盛山の山裾沿いに伸びる散策路を進むと、背の高いもみじが道を覆うように生い茂る、通称「もみじのトンネル」があります。

女性客:
「日が当たってくると赤の色がすごいきれいって感動しています」

別の女性客:
「久々です、なかなか出られないものですから今日はすごくうれしい」

また別の女性客:
「紅葉の季節は毎年来るんですけど、去年は出れなかったので…。今年は緊急事態宣言も明けたし、自然を見て癒されたいと」

 朝日を受けた赤や黄色のもみじが、キラキラと輝いていました。飯盛山の中腹にある「香積寺(こうじゃくじ)」の参道にある山門は知る人ぞ知る人気の撮影スポット。山門が額縁のようになり、まるで絵画のような美しさです。

女性客:
「太陽がいい感じに照らしてくれているので、よく映えている」

■定番の「みたらしだんご」から「とろろうどん」まで…香嵐渓の名物グルメが勢揃い

 昼近くになると、駐車場は満車に。グルメが楽しめる「香嵐渓広場」も、たくさんの人で賑わいます。

国産の豚肉を炭火で香ばしく焼いた「炭焼きフランクフルト」(300円)や「みたらしだんご」(120円)、竹筒に入った「とろろうどん」(800円)に「子持ち鮎」(900円)など名物グルメが揃います。

男性客:
「友達がSNSであげていたので、それで来たいなと思って」

女性客:
「子持ちの鮎です、美味しいです。外食も久々です」

 気兼ねなく遠出ができ、皆さん嬉しそうです。

女性
「空気がおいしいし、解放感があります。もみじが本当キレイ。鮎もおいしいしね」

 紅葉と屋台グルメ。どちらも楽しめるのが醍醐味です。

■地元食材をたっぷりと…野菜が主役のランチプレートが人気のカフェ

 新たなスポットもオープンしていました。今年8月にオープンした地元食材を使ったカフェ「Frank the 539」。

白を基調とした店内は、大きな窓で開放感がありオシャレです。

 一番人気は焼きたてのベーグルと、色とりどりの惣菜がのった「ランチプレート」(1380円)。総菜は、地元農園の有機野菜をたっぷり使っています。

店主の女性:
「2種類のにんじんのラテ。すごく甘くておいしい。カブと揚げ豆腐とキノコをバルサミコ酢で炒めています」

 天然酵母を使ったベーグルは、店内で焼いています。生地はモチモチ、小麦のほのかな甘みと香りが楽しめます。

女性客:
「見た目はきれいで、体によさそう。素材の味がおいしい」

別の女性客:
「珍しいお野菜もあるみたい。これ何だろうと」

ベーグル(220円~)は、バジルやチョコなど5種類を販売。さらにひよこ豆や鶏ひき肉の具だくさんの「カレーライス」(1200円)も人気です。

 女性店主は、「地元の人たちが集える場所を作りたい」と土産物店だった空き家を改装し、この店をオープンしました。

■昼とは違う表情に…2年ぶりのライトアップで幻想的な世界に

 午後4時過ぎ。香嵐渓に通じる国道は大渋滞…。ライトアップを目当てに、さらに人がやって来ます。

 日が暮れた午後5時頃からライトアップは開始。照明に照らされた飯盛山が夜の闇に浮かび上がり、昼とはまた違った幻想的な景色が広がります。去年はコロナの影響でライトアップは中止となったため、2年ぶりの開催です。

男性客:
「紅葉に圧倒されました」

女性客:
「1、2年ぶり、久々に外の空気吸えてよかったです」

 見事な香嵐渓の紅葉。ライトアップは、11月末まで行われます。