三重県桑名市に、江戸時代に渡船場だった「七里の渡跡(しちりのわたしあと)」があります。名古屋市熱田区の“宮の渡し”から出た船が、海上七里を渡り到着したというこの渡船場は、東海道を行き交う旅人たちで大いに賑わいました。

■東海道を行き交う人で賑わう…名古屋・熱田の“宮の渡し”から出た船が到着した渡船場「七里の渡し跡」

 三重県桑名市の「七里の渡跡」は、整備された江戸時代の渡船場跡です。

【画像10枚で見る】東海道で“唯一の海路”…三重・桑名の『七里の渡跡』熱田の宮宿とを結ぶ江戸時代の渡船場跡

「七里の渡し」とは、江戸時代に“桑名宿”と名古屋市熱田区にあった“宮宿”を結ぶ東海道唯一の海路で、その距離が七里(約28キロ)であることからそう呼ばれていました。

当時、東海道を行き交う人々で大いに賑わっていたという渡船場に建つ大鳥居は、伊勢神宮にあったもので、式年遷宮ごとにここに運ばれて、建て替えられます。

大鳥居を背に立つと、目の前には大きな揖斐川が広がっています。

江戸時代に多くの旅人たちが集まった「七里の渡跡」は、歴史を感じることができる場所です。