7月9日、夏の風物詩、「郡上おどり」が開幕しました。2020年と2021年は新型コロナの影響で中止となりましたが、2022年は3年ぶりに踊りの輪が広がりました。

 踊り囃子とげたの音…。江戸時代から400年続く「郡上おどり」が3年ぶりに開幕。

 地元のげた店は…。

杉本はきもの店の店主:
「やっと普通の八幡が戻ってきた感じで。街も本当に火が消えたようで寂しかったので、本当うれしいです。やっぱり八幡はげたの音がしないとね、この忙しさがうれしい」

【動画で見る】全国から“踊りすけべえ”が参集 3年ぶりの郡上おどり

 午後8時、いよいよ踊りが始まります。

(リポート)
「囃子の音が聞こえてきました。ひさしぶりに郡上の街中を踊り屋台がすすんでいきます」

 屋形を中心に踊りの輪が広がります。マスク着用でかけ声は禁止。1mほど距離をとって踊ります。

 参加者には入場PASSが配られ、人数が上限に達したら入場が制限されます。

 また、例年30日ほどある踊りは17日に短縮し、お盆の徹夜おどりは午前1時で終了です。

 様々な制限はありますが、全国から「踊り助平(すけべえ)」とよばれる踊り客が集まりました。

参加した女性:
「もう感無量。『楽しい仲間でみんなと踊る』というのが、本当に郡上おどりの神髄なので」

参加した男性:
「現地でいつも毎年会うメンバーです。『新年あけましておめでとう』から始まるんですよ。郡上おどりの仲間は」

参加した地元の女性:
「子供も好きだから。まだ距離をとったり、元通りってわけにはいかないけど、でも楽しくみんなが踊れればいいなと思います」

郡上おどり保存会の会長:
「まず本当にありがたいし、こういうことがないと八幡町はだめや。これが聞こえないと僕も寝付きが悪い」

 街に響く、げたの音…。今年の郡上おどりは9月3日まで開かれます。