名古屋市昭和区の小学校で2022年7月5日、児童が顔の骨を折る大ケガをしたにも関わらず、教員が救急車を呼ぶなどの対応を取らなかった問題で、12日に開かれた臨時保護者説明会の内容を取材しました。

 名古屋市昭和区の小学校で7月5日、教室で友達をおんぶして遊んでいた5年生の男子児童が、転倒して顔を床に強く打ちつけました。

 その際、左目の痛み、物が二重に見える、嘔吐といった症状がありましたが、養護教員は救急車を呼ばず、その後学校に駆け付けた母親が119番通報しました。児童は顔の骨を折るなどしていて、緊急施術を行い、全治3か月の重傷です。

 12日には臨時の保護者説明会が開かれました。校長の説明では、判断を誤ったことを認めたうえで、救急搬送を要請するタイミングは4回あったとしています。

1.児童が最初に嘔吐した時
2.養護教諭が保護者に電話した時
3.児童が嘔吐した聞き、校長が保健室に来た時
4.保護者に引き渡すため、寝ている児童を起こした際に再び嘔吐した時

【動画で見る】救急搬送の機会『4回』もあった…小学校で男児が顔の骨折る重傷も“救急車呼ばず” 保護者説明会で明らかに

 保護者に電話連絡をした時に「嘔吐をしているのに病院に連れて行ってもらえないのか?」と要請があったにもかかわらず救急車を呼ばず、校長本人が児童の様子を見に行った際にも救急要請をしなかったということです。

 こうしたことが大きな判断ミスだったとして、保護者や児童に謝罪しました。今後は児童の安心安全を守るため、全職員で体制を整えていくとしています。