愛知県長久手市の「ジブリパーク」は11月1日にオープンします。会場の長久手市だけでなく、隣接する瀬戸市でも、街のあちこちで盛り上がりが見られています。

 19日、瀬戸市の街灯に取り付けられたのは、ジブリパークのオープンを記念した垂れ幕。イラストが描かれていますが、よく見ると「となりのセトシ」と書かれています。

瀬戸市の担当者:
「(Q.となりのセトシというのは?)なんとなく気づいていただけましたかね。隣町というのもありますし、ジブリパークということで作品にもかけて考えてみました」

 11月1日にオープンする「ジブリパーク」。15日の内覧会には、キャラクターのコスプレをした子供たちなど熱心なファンも訪れ、オープン後の盛り上がりも期待されています。

【動画で見る】隣の市に“ジブリパーク”でチャンス…愛知・瀬戸市が『となりのセトシ』で観光客誘致 ジブリ色出し積極PR

瀬戸市の担当者:
「歴史・文化があって魅力ある街ですので、多くの方に知っていただく良いチャンスですので、この機会を逃さずにと」

 尾張瀬戸駅の近くを歩いてみると、見つかったのはカラフルなマンホール。瀬戸焼や市の花「つばき」とともに、ジブリパークのロゴがデザインされています。

 瀬戸焼の魅力を紹介する施設「瀬戸蔵」を訪ねてみると、フィギュアなどファンが所有していたおよそ800種類のグッズを積み上げた、ピラミッドならぬ“ジブリミッド”。

それに、ジブリ作品のイラストが展示されるなどした授乳室まで。子供たちが楽しめるようにと6月に設置して以降、人気だといいます。

瀬戸市民:
「可愛いですよね。いいですよね、活気があって」

 また観光客に楽しんでもらおうと、タクシーでも新しいサービスが始まっています。

 キャラクターが助手席で待っていたのは、地元のマルセタクシーの車両。

 車内を見てみると、ぬいぐるみなどがたくさん置いてあり、ジブリの世界が広がっています。

南山大学の3年生:
「私が好きなのは、まっくろくろすけがこんな感じで…(引っ張ると)ブブブブッてなるので。お子さまが乗っていただいた際に遊んでいただけたら楽しいかなと思います」

 このタクシーは、瀬戸市にキャンパスがある南山大学の学生らと共同で企画や開発をしています。4人乗りと9人乗りの2台があり、ラッピングのデザインにもこだわっていました。

南山大学の3年生:
「ジブリの世界観をイメージして、自然や動物をモチーフにデザインさせていただきました。トトロの散歩道をイメージして、メイちゃんがここを歩いていくような…」

 このタクシーの運用はオープン初日の11月1日からで、尾張瀬戸駅からジブリパークまで、客数限定で半額のキャンペーンも実施する予定です。

 行政に民間、そして大学生も巻き込み、「となりのセトシ」が盛り上がっています。