週末に行われる「ぎふ信長まつり」で、木村拓哉さんが出演する6日の騎馬武者行列を前に、地元の盛り上がりは最高潮を迎えています。

(リポート)
「岐阜市の商店街を歩いていると、木村拓哉さんのポスターがたくさん貼ってあります。ぎふ信長まつり、いよいよ明日から始まります」6日には、来年公開の映画で織田信長役を演じる俳優の木村拓哉さんが登場するとあって、岐阜市が全国から注目されています。沿道の商店街も胸を高鳴らせます。

靴店の人:
「期待感の方が大きい。柳ヶ瀬あたりに(人が)出てきてくれること自体がわれわれは嬉しいんです」

乾物店の人:
「いろんな方が『店先で見せてほしい』という連絡が入ってくるので。未だに半信半疑で過ごしています」

 予想される人出に対策を講じる人もいました。

セレクトショップの人:
「窓からしっかり見れます。すごくベストポジションかと思いますので、逆に危険だと。パレードが済んでからオープンします」

寿司店の人:
「人通りがたくさんなので、危ないから休むことにしました。もしケガ人でも出たら大変なことなので。(期待と不安は)半分半分、不安の方が大きいかも」

行列の当日は休業したり、営業時間を変更したりするという店もありました。

【動画で見る】木村拓哉さん登場『ぎふ信長まつり』開催迫る 沿道商店街では期待も不安も

(リポート)
「人が多く来ることで閉めるお店がある一方、当日に開放する場所があるんです。それがこちらのトイレです」

普段は市民が自由に使っているフリースペースは、当日もトイレや授乳室を開放するといいます。

岐阜市にぎわいまち公社の担当者:
「大きなイベントがあった時は結構並ばれるので、ちょっと心配ですね。列に並んでくださいという人員は配置する予定になっています。(懸念は)トイレ自体が古いので、めちゃくちゃ詰まるんですね。1個詰まってしまったらあと1個になりますけど。対策があればいいですけど、対策がないんですよ」

少ないトイレが詰まるのは心配ですが、そこは岐阜市も対策しています。行列が通る金華橋通りの店などに、トイレ貸し出しへの協力を呼びかけていて、当日は協力トイレの一覧を示した「おもてなしトイレマップ」を、来場者に配る予定だということです。

 街を挙げての大イベント。騎馬武者行列の観覧エリアに入れるのは1万5000人。そこに96万人分もの応募が殺到しました。

しかし、行列中は沿道の歩道が規制されるため、近くで見ることは不可能です。「歩道がダメならお店の中から…」という希望者が出るのを予想し、お断りの張り紙をしている店もありました。

 地元の心配事はもう1つ…。

(リポート)
「こちらが騎馬武者行列が通る金華橋通りです。行列が通過する時間帯はこちらの歩道は規制され、人が入ることも通行することもできません。しかし東西に延びる細い道は、完全な立ち入り禁止にはならないということです」

行列が通る大通り・金華橋通りでは、歩道の通行が規制されますが、大通りにつながる道は対象になりません。岐阜市は交通誘導員を配置して、人が滞留しないよう呼びかけるとしていますが、この細い道に人が殺到する不安はぬぐい切れません。

自転車店の人:
「メイン通りは人が規制されるんですけど、横の細い道は規制がないので不安はあります。もしバーッと来られて、お店のガラスでも割れたらどうしようとか」

 木村さんが華を添える地元の祭りを無事に終えるために…。会場への玄関口となるJR岐阜駅も、混雑対策を強化します。

人が集中すると大事故につながる恐れのある駅北口の階段は、通行禁止とする方向で調整中。行列から帰る人は、南口へと迂回する階段などを使わないルートに誘導されます。

駅の周りでは、警察が「DJポリス」を出動させて安全に目を光らせるということです。

 木村さんを待ち望む街は、ワクワクと緊張が最高潮に達しています。