大学入学共通テストが今週末に迫る中、名古屋市内の神社を巡る合格祈願バスツアーが行われました。名古屋市内のデパートでは、受験生を応援するお弁当も登場しています。

(リポート)
「いよいよ今週末に迫りました大学入学共通テスト。こちらの毎年恒例の『必勝合格号』が、これから合格祈願に向けて出発します」

「必勝合格号」と名付けられたバスに乗り込んだのは、受験生の父親や母親、祖父に祖母ら、およそ30人です。名古屋市内の3つの神社を巡り、子や孫の合格を祈願します。

 まずバスが向かった先は、学問の神様・菅原道真公を祀る北区の山田天満宮です。到着した一行は、受験勉強にいそしむ子や孫に代わり、絵馬に合格の願いを書き込みました。

【動画で見る】大学入学共通テスト迫る…“合格祈願バスツアー” 受験生の家族ら約30人が神社巡る デパートには受験生応援弁当も

78歳女性:
「孫です。塾に行って、夜の10時か10時半ごろ帰ってくるわね。お正月もパッと来てパッと帰っていった」

祈祷を受けた後はそれぞれに参拝を済ませ、絵馬を奉納しました。滞在時間1時間足らずで、次なる場所へと向かいました。

 千種区の上野天満宮もバスツアーで巡る先です。10日は学校の始業式を終えた受験生が、勉強の合間を縫って参拝に来ていました。

高校3年生:
「今日は大学の合格祈願をお願いしに来ました。あとお昼ご飯を買いに来ました。今週末が共通テストで、本番は2月の末です」

合格祈願と昼ごはんの買い出し。受験生にゆとりはありません。

境内には、奉納した絵馬に手を合わせて祈る女性もいました。

受験生の息子を持つ母親:
「長男の大学受験の祈願に来ました。共通テストが今週末なので、ちょっと緊張、こっちまで気持ちが…。大学生活は少しコロナがウィズコロナになりますので、もっともっと楽しんで、受験で頑張ってきた分、大学生活を思いっきり楽しんで欲しいですね。まずは受験ですけど」

我が子の合格を祈る母親。親子二人三脚で受験に臨みます。

穏やかな日差しが降り注いだ上野天満宮では、心静かに菅原道真公に祈りを捧げる人の姿がありました。

 神頼みも大事ですが、腹が減っては戦えません。名古屋市中村区のジェイアール名古屋タカシマヤでは、11日から受験生を応援する弁当が並びました。

(リポート)
「デパートのお惣菜売り場も、この時期は合格を祈願して『カツ』を推していますね」

「受験に勝つ」をテーマにした弁当5種類の販売しています。

中には合格とかけて五角形の箱に入ったお弁当もあります。値段は「いい春」にかけた1186円で、器にも値段にもこだわったお弁当です。

5年前に受験生だった新入社員がメニューを考えた弁当で、“桜咲く”ようにとさくらもちを入れ、“ネバーギブアップ”でねばねばのオクラのおひたし、合格を“獲り”に行くぞと鶏のから揚げなど、惣菜は全て合格につながっています。

ジェイアール名古屋タカシマヤの担当者:
「私も5年前、受験生の時はご飯を食べることが一番の息抜きだったので、ご飯を通して元気になっていただきたいなと思って考えました」