名古屋駅の地下街・サンロードにあるきしめん専門店「大須のきしめん」は、大須ういろが運営しています。大須ういろがきしめんを手掛けるようになった経緯を取材しました。

 「大須のきしめん」の幅6ミリほどの平打ち麺は、愛知県産の小麦「きぬあかり」100%で、ツルツルでもっちりとした食感が特徴です。

【動画で見る】実は約半世紀もの歴史…名古屋名物・大須ういろが運営する「きしめん専門店」10周年で店舗リニューアル

 出汁はカツオ、サバ、ムロアジの3種類を混ぜ、コクのある深い味わいに仕上げています。看板商品の「かけきしめん」は一杯460円です。

 他にも、名古屋めしの1つ、辛い肉ミンチを乗せた「台湾きしめん」も人気です。

大須ういろの村山賢祐社長:
「全国でういろを売っている際に、お客様などから『名古屋名物のきしめんも一緒に売ってよ』というお声をたくさんいただいたのがきっかけです」

 1970年ごろ、地方の百貨店に名古屋名物の代表として大須ういろが進出した際、百貨店から「ういろうだけでなくきしめんも出してほしい」と相談され、開発を始めたそうです。大須ういろには、きしめんも約半世紀の歴史があるのです。

 大須ういろ本店やオンラインショップでは、長年家庭用のきしめんを販売していて、今はオンラインショップが好調だそうです。

大須ういろの村山社長:
「弊社の売り上げの2割ぐらいは麺類でして、本当にお客様に長いこと愛していただいています」

 2013年にイートインのきしめん専門店をサンロードに出店し、今年10周年を迎えるにあたり、店舗をリニューアルしました。

大須ういろの村山社長:
「名古屋の食文化を担う一員として、ういろもきしめんも一生懸命作ることで、より名古屋の皆さまに楽しんでいただいて、名古屋の文化を盛り上げていけたらいいなと思っております」