新型コロナ対策でこれまで着用を推奨されてきたマスクは、13日からは「個人の判断」で外せるようになります。化粧品の売り場では口紅の売り上げが伸びるなど、変化が生じています。

 ジェイアール名古屋タカシマヤの化粧品売場。

 平日の昼間にも拘らず、化粧品売場はかなり賑わっていました。口紅を選んでいた女性に話を聞きました。

20代女性:
「今までアイメイク濃いめでも大丈夫だったんですけど、もうちょっと薄めにして、唇の色を可愛く見せたりできたらなと思ってます」

 13日からマスクの着用が「個人の判断」になるため、口元のコスメを選ぶ人の姿がありました。

【動画で見る】マスクの着用「個人の判断」を前に…“口紅”の売れ行きが前年比3割増の化粧品売場も メイク全体に変化

20代女性:
「(マスクが)個人の判断になるから。マスクをしている時って目元が大事。外せるようになったら、また全体的にメイクをするようになるから、リップとかに今度は流れがいくんじゃないかなと思います」

別の20代女性:
「(リップを)今は1本持っていればいいやって感じなんですけど、(マスクを)外すってなったら色々欲しいなっていう物欲は出てくるかなと思います」

50代女性:
「今までずっと見せていなかった顔なので、皆さんに明るく見ていただけるようなものを選びたいなと思っています」

 マスクが「個人の判断」となるのを前に、メイクを楽しむ準備は万端のようです。

 実際、化粧品売場では変化が起きているといいます。

ナーズの美容部員:
「マスクを外してのお出かけが可能になるということで、今まで付けてなかったチークやリップをお探しにいらっしゃるお客さまがすごく増えましたね。色選びを今までしてこなかった期間が長かった分、お悩みに感じるお客さまも多いなと思います」

 これまでマスクで隠れていた口紅の売れ行きが、売場全体で2022年から3割増加。口紅は、瑞々しさを感じさせるツヤのあるタイプがトレンドで、色は春らしく明るいものが人気だということです。

 顔全体のメイクにも変化が出ているようです。

ナーズの美容部員:
「今まではアイシャドーでメイクを楽しむ方が多かったので、アイシャドーに華やかさや色味を出すようなメイクが人気だったんですけど。今だったら控えめに見えるもの」

 口紅やチークで色味が足される分、アイシャドーはベージュ系で落ち着いた色合いのものが人気を集めているそうです。

ナーズの美容部員:
「省きがちなところだったメイクアイテムを、選ぶ機会や手に取っていただく機会が増えたので、メイクの時間を楽しんでいただくことが増えてくるんじゃないかなと思います」