22日に開幕した世界フィギュアスケート選手権に出場している、中京大学の山本草太選手は、大ケガから復活して世界の舞台に挑みます。

 女子ショートでは、連覇に挑む坂本花織選手がジャンプをすべて成功させるなど、圧巻の演技で首位に立ちました。

 そして、23日に行われる男子ショートに出場する中京大学・山本草太選手。

山本選手:
「目標にしていた舞台なので、挑戦者という立場で思い切っていけたらなと思っています」

 初の世界選手権に挑む山本選手ですが、過去には壮絶な出来事がありました。

 2015年にジュニアの世界選手権で宇野昌磨選手と共に表彰台にあがるなど、トップレベルの選手として期待されていましたが、その翌年に練習で右足首を骨折。

【動画で見る】どん底から世界の頂点へ…ケガを乗り越え初の世界フィギュア 中京大・山本草太「挑戦者として思い切って」

 3度の手術を繰り返すなど、氷上から離れることになりました。

山本選手:
「また元に戻る、それ以上に成長できるというのは想像もつかなかったので」

 それでもけがを乗り越え、世界で戦える選手にまで復活。山本選手を見守る山田満知子コーチは…。

山田コーチ:
「責任を感じながら自分で頑張ってるんじゃないかな。それが傍から見ると前よりもすごい練習してる。スケートが楽しくなったかな」

 山本選手と同じリンクで練習する宇野選手は…。

宇野選手:
「今日の練習とかも一緒にやっていて、本当についていくので僕は精一杯なんですよ。まだ練習するんだと思って、つられて練習したらもう今日ヘトヘトで」

 世界王者も驚く圧倒的な練習量で、どん底から世界の頂点へ。

山本選手:
「常に前進し続けてきたからこそ今があるんだなって、この世界選手権につながったんだなと思っているので、日本代表の一人として僕も全力を出していけたらなと今は思っています」