入学シーズンとなり、大学のサークルなどの情報をSNSで得ている新入生も多くいますが、悪質な勧誘には注意が必要です。専門家に話を聞きました。

 4月5日に行われた名古屋大学の入学式。新型コロナ対策は緩和され、座席の間隔は空けず、マスク着用は個人の判断となりました。

 名古屋大学では、駅からキャンパスへと続く道でサークルや部活動に勧誘する光景が名物でしたが、2023年もビラ配りは見合わせとなりました。

【動画で見る】サークルの勧誘は2023年も見合わせ…名古屋大学で入学式 個人判断となったマスクは式典中から外す新入生も

 新入生はどうやってサークルを選んでいるのでしょうか。

新入生6人組:
「インスタ」

新入生:
「SNSとかで勧誘とかも来ますし、『新歓があるので来ないですか?』とか」

 ツイッターなどのSNSで先輩とつながり、情報を得ていました。

 しかし、SNSには悪質な勧誘が潜む場合もあり注意が必要です。ITジャーナリストの井上トシユキさんに話を聞きました。

「#春から○○大」など、新入生たちがSNSで交友関係を広げようと用いるハッシュタグが流行っていますが、これは「私がそこの大学生である」と個人情報を宣言していることに他なりません。

 この情報を悪用し、正体を伏せて本人に近づき、勧誘されて入ったサークルが、宗教団体が運営していたものだった例もあります。

 新入生は手口を知らず騙されやすいため、本人はもちろん、親も悪質な勧誘があることを知り、大学進学のタイミングで親子で話しておくことが大事だということです。

2023年4月14日放送