愛知県岡崎市は、岡崎城から八丁(約870メートル)のところで作られたことからその名が付いた「八丁味噌」で知られています。八丁味噌を使った味噌煮込みうどんは、濃厚でまろやかな味わいです。

 八丁味噌の老舗「カクキュー」は、約100年前に建てられた本社屋が目を引きます。

建物は、大正末期から建て始めて昭和2年(1927年)に完成し、愛知県初の国の登録有形文化財にもなっています。

カクキュー直営のフードコート「岡崎カクキュー八丁村」もあり、八丁味噌をふんだんに使った味噌煮込みうどんを食べることもできます。

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飲食スペースには、隣接する味噌蔵の様子を見ることができる窓も設けられています。

大きな木桶の上には、石が小山のように積まれていて、中には味噌が6トン入っているそうです。

フードコートで提供されている「ゆば天八丁味噌煮込みうどん」(1200円)。

カクキュー八丁味噌の早川ちかこさん:
「八丁味噌の原料は大豆ですよね。ゆばも大豆ということで相性がいいですね。天ぷらがスープをよく吸ってくれるので、すごく美味しいです」

味噌煮込みの味は、濃厚でまろやか。野菜の甘みや麺の小麦の甘みも引き立てられています。

早川さん:
「江戸時代からずっと守り続けられてきた、ただの食べ物っていうよりもみんなの思いが詰まった、370年以上の歴史の集まった大事な先代から受け継いだものを未来につなげていきたいという、私たちにとっては宝物、そういったお味噌になります」

2023年2月21日放送