
2024年も大学や高校など、様々な分野で「合格発表」がありました。合否を伝える電報や掲示板では、地域にちなんだウィットに富む表現や、今では考えられない文化もありました。
■「サクラサク」だけじゃない…知的な“ご当地合否電報”
1956年、早稲田大学の合格発表は校内の掲示だけで、遠方の受験者のために現役の学生たちがアルバイトとして受験生から依頼を受けて代理で発表を確認し、電報で本人に伝えていたといいます。
その時の文章が、今もよく聞く「サクラサク」「サクラチル」といった合否の表現でした。
【動画で見る】昔の映像には“今では考えられないモノ”が…歴史と共に変わりゆく『合格発表』ラジオでは氏名の読み上げも

これを皮切りに、地域色あふれる様々な電報の合否報告が、全国に広がったといいます。

奈良教育大の不合格は「ダイブツノメニナミダ サイキコウ(大仏の目に涙 再起乞う)」、高知大学の合格は「クジラシオフク(鯨 潮吹く)」、弘前大学の不合格は「ツガルノユキフカシ(津軽の雪深し)」、千葉大学の合格は「ボウソウノナミハ ハルオツゲ キミオマツ(房総の波は 春を告げ 君を待つ)」だったといいます。
■昔の合格発表は「氏名」まで…ラジオでの放送も
1961年に放送した番組の映像には、番号だけでなく、合格者のフルネームが掲載されていました。

この掲示板を、学生や親が見つめる姿が映っていました。

東京大学でも名前を掲載していたため、週刊誌がこぞって合格者の氏名一覧を掲載していたということです。

また、ラジオ番組で合格者の氏名を読み上げたりもしていたということです。
2024年3月15日放送