
2025年に入り、野菜の高値が続いています。中でもキャベツは2倍を超える高値となっていて、キャベツを多く使うとんかつ店も頭を悩ませています。
■キャベツが高い!"おかわり無料”のとんかつ店は…
名古屋市中区新栄にあるとんかつ店「豚とん拍子」では、サクサクの衣が肉厚のロースを包む、ロースカツ定食が人気です。
【動画で見る】店頭で一玉627円も…キャベツの高騰 “おかわり無料”続けるとんかつ店は安い仕入先求め買い回る努力も

そして、欠かせないのが大盛りのキャベツです。おかわりは無料です。
客:
「キャベツがこの大盛り感、甘みがすごい。ロースカツを引き立てる、最高ですね」
「おかわり無料」のサービスは、ランチタイムのサラリーマンたちの強い味方ですが、頭を悩ませているのが価格の高騰です。
キャベツの仕入れ価格は、2024年の同じ時期と比べておよそ2.5倍に高騰しています。この店では1日で3玉から6玉使っていて、オーナー自ら価格の安いスーパーを訪ね歩いて仕入れているそうです。

あらゆるものの価格が上昇する中、何とか定食の価格は据え置いています。キャベツのおかわりサービスも続けていますが…。
豚とん拍子の中田利佳さん:
「(おかわり自由は)続けます。続けられなくなったら、とんかつ店やめます。1000円でおなかいっぱいになってほしくて始めたので。(高騰が)いつまでも続くわけじゃないと思って頑張っています」
■白菜やレタスも…高値はいつまで続くのか
高騰しているのはキャベツだけではありません。
愛知県瀬戸市のスーパー「新鮮市場いせや」では、2024年から価格の高騰が続いているキャベツは、例年よりほぼ倍の1玉627円の値がつけられています。そして白菜は1/4サイズで214円、レタスは430円と、どちらも例年より3~4割ほど高値で売られています。

買い物客:
「高いですよね。(レタスは)200円ぐらいで収まってほしいな」
別の買い物客:
「キャベツは毎日食べるので、高くても買っています。朝はキャベツを刻みまして卵とじ、それをパンに挟んで」
中には、白菜を1玉843円で購入したお客さんもいました。
買い物客:
「まだ家に半分ぐらいあるけど、高くなるので買っといた」
「新鮮市場いせや」では価格の高騰に伴い、キャベツの仕入れ量を例年のおよそ半分に、白菜とレタスも3割ほど減らしたといいます。

新鮮市場いせやの代表:
「キャベツは現状高止まり、このあと多少なりとも下がってくる予定ではおりますが、例年でいくと1玉300円を切ってくる、今の半値ぐらいまで落ちてくるかどうかは何とも言えないという状況でございます」