
2026年に愛知県などで開かれる「アジア・アジアパラ競技大会」では、2025年4月末が締め切りでボランティアを募集していますが、目標の人数には遠く及んでいません。
■開催まで約1年半…「アジア・アジアパラ」は大会自体を知らない人も
名古屋市瑞穂区では、陸上競技場の建設などスポーツパークの整備が着々と進んでいます。2026年9月から10月にかけ、愛知県などを舞台に開かれる「アジア・アジアパラ競技大会」に向けた整備ですが、街で聞いても、アジア大会の認知や理解はまだ深まっていないようです。
【動画で見る】応募締切は4/30…目標人数までまだまだ遠い『アジア大会ボランティア』名古屋市が猛アピールも街では厳しい声

20代の会社員:
「全然知らないです」
20代の大学生:
「何かやるというのは知っていたんですけど、何かはあまり分かっていなくて」
そもそも、大会自体を「知らない」という人も多くいました。
■ボランティア参加は働く世代中心に「厳しい声」
そして今、大きな課題になっているのが、募集しているボランティアの人数です。大会組織委員会は4万人を見込んでいます。

しかし、具体的に何人集まっているかは明らかにされていませんが、大幅に不足していて、2025年1月までだった募集期間を4月末までに延長しました。
広沢名古屋市長(3月24日):
「まだアジア大会、アジアパラ大会の機運が十分に盛り上がっていない」

3月末、名古屋市の広沢一郎市長は危機感をあらわにしました。市内で活動する一般のボランティアは、目標とする1万人の4割ほどしか集まっていませんでした。
広沢名古屋市長(3月24日):
「限られた時間ではございますけれども、周知していきたい」
大会の周知を図り、適性を測るグループワークなどを行う応募者向けのイベントや、週末には中区栄の街で市の職員らがチラシを配るなど、あの手この手で猛アピールしていますが、街の人の声は…。

20代:
「仕事の兼ね合いが…とか思っちゃうかもしれない。平日勤務となるとちょっと難しいかなと」
30代:
「すごく魅力的なら、休みをつくってやってもいいかなという気がします。近くで選手を見られるのがいいですね」
別の30代:
「ちょっと現実的に難しいなと思う。家族もいるので」
大会の会期には、平日が多く含まれることもあり、働いている世代を中心に多くから聞こえたのは「厳しい声」でした。
■ボランティア締め切りは4月30日
頼りにしたいのは60歳以上の世代です。意見を聞いてみました。
60代:
「僕はそんなエネルギーないな。自分が今やっていることが結構時間がかかるので、やれば面白いと思うんだけど」
別の60代:
「今は余裕がなくて、仕事も行っているから無理なのかなと思います」

応募締め切りまであと12日。目標の数を達成し、万全の体制で大会を迎えることはできるのでしょうか。