祭人魂 毎週土曜 11:25~放送

伝統ある祭に情熱を燃やす「祭人」に焦点を当て、地元に息づく祭の魅力を浮き彫りにする。祭人魂─古から伝わる「祭」。その土地の「人々」の息吹が感じられ、「魂」が脈々と受け継がれていく

次回放送

#331

2021.2.20放送

愛知・東栄町 古戸御神楽祭 前編

福島智之(東海テレビアナウンサー)

愛知県東栄町で毎年12月に行われるのが
古戸御神楽祭(ふっとみかぐらまつり)。
古戸(ふっと)地区には、今でも昔でいう
「元服」のような儀式が残っている。
数え2歳を迎えると、無事な成長を祈り願を掛け、
数え15歳を迎えた時、立派に「成人」できたことに感謝するのがこの祭り。
東栄町を中心に奥三河各地で行われる花祭。
無病息災を願い一晩中舞い続ける。
約1100年前、ここに住み着いた修験者の
神掛かった所作を真似たのが花祭の始まりといわれている。
古戸を訪れたのは、自身も花祭に参加した経験を持つ
福島智之アナウンサー。
今年、御神楽祭で舞を務める中学2年生の伊藤遼稀君は、
特別な思いで臨む。
今は亡き祖父、お世話になった地域の人々、
そして、神に感謝の思いを込めて...。
伝統を守る責任と地元を誇りに思う気持ち。
それは、祭りがある町で生まれ、
祭りを守る人々がいるからこそ育まれていく。