12月2日スタート毎週土曜日よる11時40分~

SPECIAL

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INTERVIEW2018.01.04 UPDATE

青山薫役 西銘駿さん

本作の感想をお聞かせください。
海外で人気の作品のリメイクで、日本のドラマにない設定に驚きました。まさに“規格外”な内容を日本版にどう置き換えるのか、ワクワクしました。実際撮影は大がかりですし、知英さんが1人7役というこれまでにない挑戦をされ、どのキャラクターも見事に演じ分けられているので、『このドラマから日本のドラマの歴史が動くはず』と思っています。
ご自身が演じている薫の感想は?
撮影に入る前にオリジナル版も見て、薫の役にあたるフェリックスはオネエなので、『薫もオネエなのかな?』と不安でしたが、そうじゃなくてホッとしました。でも、もしオネエだったらそれはそれで、演技の勉強になるから良かったかも、と思っているんですが(笑)。撮影が始まったら、お姉ちゃん(知英さん)からもスタッフさんからも『雰囲気がフェリックスっぽい』と言ってもらえてうれしかったです。薫はこの作品の中で一番自由なキャラクターだと思っているので、のびのびと演じることを大切にしています。
自由というのはどのあたりが?
まず大きいのは、前の場面の感情を引きずらないところです。監督さんからも、前の場面の感情を引っ張らなくていいと言われています。それより、その時々、湧いてきた感情に正直でいてほしい、と。お姉ちゃんがどこか危険なところに行きそうなときは、本気で『行かないで!』と止める気持ちのみで動くような感じです。
本作はストーリーがSFタッチで、展開も驚きの連続です。感情の振れ幅も大きいかもしれませんね。
そうなんです。現実にはありえない話なので、リアクションの一つひとつも、いつもより大きくていいと思っています。薫を演じながら、ライダー(西銘さん主演『仮面ライダーゴースト』)のときのことを思い出すこともあります。
仮面ライダーでは、本作で謎多き人物・脇田を演じる竹中直人さんも共演されていたんですよね。
図々しいですけど、竹中さんは僕にとって“芸能界のお父さん”のような存在です。今回、またこうして竹中さんと同じ作品に出られることがすごくうれしくて。ただ、薫と脇田さんが関わることがあるのかないのかまだ分からないので、ぜひ一緒の場面に登場するよう願っています。
薫の見どころは?
姉を思う気持ちです。深刻な場面の多い中、お姉ちゃんと薫のやりとりって、数少ない安らぎの場面になっています。知英さんとも、二人のやりとりをどんな風に演じるか話し合いをして、セリフを練っています。ハードな作品の良いアクセントになりつつ、『家族や兄弟っていいな』と視聴者の皆さんが感じていただきたいです。
本作の制作発表会見では、弟役として姉を演じる知英さんをしっかり支えたいとおっしゃっていました。
7役だけに、台本を見たらほとんど知英さんのセリフなので、しっかりと最後までサポートしていきたいです。薫とお姉ちゃんの場面はほっこりしていますし、僕はときどきアドリブも入れます。そこで知英さんが笑うと、内心『よしッ!』と思っています(笑)。
沙羅には6人ものクローンがいます。西銘さんは誰に一番興味がありますか?
リカさんです。お姉ちゃんも泉さんもそれぞれに個性的ですが、良きお母さんであるリカさんは地に足がついている感じがするし、喜怒哀楽も激しいところもクスっと笑えていいと思います。
ところで今年はどんな年でしたか?2018年の目標は?
まだ19歳なので、今年は20代に向けて勉強の年にしようと思ってやってきました。1年の終わりにこうして連ドラに出演できて、内容も“普通”という言葉に収まらないだけに刺激に満ちていて、役作りや作品のどんな部分を担えばいいのかなど、多くのことを学べています。2018年はいよいよ20歳になるので、学ぶ気持ちを持ちつつ、これまで以上にマルチに活躍するのが目標です。バラエティ番組にも興味がありますし、今年11月に結成した『男劇団 青山表参道X』の一員になったことで、もしかすると歌やダンスを披露する機会も出てくるかもしれません。いま、自分の目の前にいろんな道が広がっているのを感じていて、その中で自分にぴったりくるものがあれば、どんどん伸ばしてきたいです。それがきっと役者としてのステップアップに繋がるはずなので。