体調を崩した桜子は、必死に看病してくれる勝にある約束をする。そして、さくらは、陸雄を心から愛しているのに、身体は健を求めてしまい、精神的にどんどん追い詰められていく。そんな魔のスパイラルを断ち切るため、さくらは死を決意し、永遠の愛の証として陸雄と一緒に死にたいと告げる。陸雄は一瞬蒼ざめるが、最愛の人を一人で死なすわけにはいかないと心中する覚悟を決める。最後に二人揃って桜子の元を訪ねるが、さくらはあふれる涙を止めることが出来ない。そして、「いさみ酒造」の裏庭にある千年桜の下で、さくらと陸雄は心中を図るが...。やがて春。この年、千年桜は4月になっても花を咲かせなかった。そして、波乱の人生を華麗に生き抜いてきた桜子は...。