愛知県豊川市の神社で3日、特殊詐欺の手口などを四コマ漫画で描かれたチラシをくばり、高齢者に注意を呼びかけました。

 豊川市の砥鹿神社では、巫女らが「市内で詐欺が多く発生しています」と参拝客に声をかけながら、特殊詐欺への注意を呼びかけるチラシを配りました。

 チラシには警察官を名乗って現金やキャッシュカードを騙し取る詐欺の手口が4コマ漫画で描かれていて、高齢者だけでなく、子どももわかりやすいようになっています。

 また、被害に遭わないために「キャッシュカードは他人に渡さない」「暗証番号は他人に教えない」などの4つの注意点も書かれています。

 愛知県警豊川署が「チラシを受け取った人が家で家族に話したりして『口コミ』で広げてほしい」と考え、9月3日の「口コミの日」にあわせて企画されました。

 チラシを受け取った女性は「さっそくおじいさんにも話さなきゃ。改めて気を付けようと思いました」と話していました。

 豊川署によりますと、市内では8月末までに特殊詐欺被害が10件あり、被害総額は1000万円にのぼっていて、被害者のほとんどが65歳以上の高齢者だということです。

 豊川署の斎木敏博署長は「色んな世代の人が砥鹿神社には来るので、家族や友人に口コミで広げて詐欺を1件でも減らしたい」と話しています。