愛知県は8日、『あいちトリエンナーレ』から名称を変更した『新・国際芸術祭(仮称)』の2022年の開催にむけて、推進協議会と組織委員会を設立しました。

 あいちトリエンナーレを巡っては、これまで愛知県知事が会長を務める実行委員会が運営を担ってきましたが、今後運営する組織委員会と開催を支援する推進協議会の2つの組織に分けることになり、8日にそれぞれ設立されました。

 推進協議会の会長には大村秀章知事、組織委員会の会長には候補として公表されていた大手ゼネコン大林組の大林剛郎会長が就任しました。

 また組織委員会の一員として、会長への助言や芸術監督の選出をする「アドバイザー会議」の委員として、県はこれまで4人を候補に挙げていましたが、新たに慶應義塾大学総合政策学部の上山信一教授が加わりました。

 上山教授は去年のあいちトリエンナーレで「あり方検証委員会」の副座長を務めていて、県議会などから「美術の専門家以外もアドバイザーに入れるべき」との意見を受けて新たに選出されました。

 あいちトリエンナーレを巡っては、企画展「表現の不自由展・その後」で展示内容や運営が不適切だったなどとして、名古屋市は負担金の一部を支払わないことを決めていて、これに対し実行委員会が市に支払いを求めて提訴しています。