13日、愛知県蒲郡市で起きた車上荒らしを捉えた防犯カメラの映像には、入念に下見をする様子や力ずくで防犯カメラの向きをかえる犯行の手口が映されていました。

 運転席に散らばった窓ガラスの破片…車上荒らしの被害にあった女性が撮影しました。

被害に遭った女性:
「(ガラスが)細かくバラバラになっていて一枚なかったです。動揺していたので何が起きたのかがまず分かっていなくて、あっと思ってカバンがない…」

 事件があったのは、蒲郡市にある宿泊施設の駐車場。現場には残されたガラスの破片が…。取り付けられた3台の防犯カメラが、犯行の様子を捉えていました。

 13日午前4時ごろ、駐車場に現れた1台のセダンタイプの車。運転席から降りてきた人物がペンライトのようなもので周囲に停めてある車の中を確認しているように見えます。

 そして、今回被害にあった女性の車もときおり覗き込むようにして入念にチェックします。

 その後、一度は現場を離れましたが、およそ1時間後の午前5時前、再び同じ車が現場に。女性の車の運転席付近で不審な動きを繰り返すと、白っぽい服を着た人物がうつむきながら防犯カメラに近づいてきます。

 すると次の瞬間…カメラが揺れて女性の車とは別の方向へ。犯行の様子が映らないように力ずくでカメラの向きを変えたのでしょうか。

 別の防犯カメラの映像を見てみると、窓ガラスの部分から車内へ入っていく様子が映っていました。物色していた時間はなんと約15分にもわたりました。

 被害に遭った女性は宿泊施設の従業員で、犯行が行われた時間も働いていましたが、被害に気付いたのはおよそ5時間後でした。

被害に遭った女性:
「(盗まれたのは)バッグとキャッシュカードとかクレジットカードとかの入っている財布ですね。実は(財布には)聖徳太子の1万円札が2、3枚入ってたりとか…古いお金、500円札とか入っていたので」

 現金などが入ったブランド品の財布のほか、ドライブレコーダーやCD30枚など車内に置いてあったものが根こそぎ盗まれ、被害総額は15万円にのぼりました。

被害に遭った女性:
「本当に返してほしいです。私もかばんを(車内に)置いてしまったのでいけなかったと思うんですけれども、自首もしてほしいけれども、ここにポンと置いておいてくれてもいいので、返してほしいです」

 防犯カメラの存在を知ったうえで、その向きを強引に変える大胆な犯行…。警察は女性からの被害届を受理し、窃盗などの疑いで捜査しています。