コロナ禍で自宅でお酒を楽しむ人も増えていますが、10月からそのお酒の価格が変わりました。

 ビールは「値下げ」、一方で第3のビールは「値上げ」となるなど、ちょっと複雑な価格の変更。家計への影響も大きいですが、皆さんどのように感じているのか、街で聞きました。

 名古屋市天白区の「酒ゃビック」。お酒の価格が変わった1日、店舗を訪ねてみると…。

(リポート)
「お店に入ってすぐの一番目立つところに、酒税法改正で今日から値段が下がるビールが積まれています」

 店舗の目立つ売り場に、1日から価格が下がったビールが山積みに…。

酒ゃビックの店長:
「今までは新ジャンル(第三のビール)のほうを大々的に展開していたんですけれども、これからは減税となったビールを大々的にアピールしていこうと思います」

 この売り場、9月30日まで積まれていたのはすべて「第3のビール」でしたが、10月から値上げとなったため、逆に「値下げ」になったビールの売り場面積が増えていました。

店長:
「昨日の夕方は閉店間際までお客さまがずっといらっしゃいました。通常の3倍ほど(売れました)」

 10月からの税制改正で価格が変わったビール系飲料。実際、店舗での小売価格はどうなっているのでしょうか。

店長:
「(ビールは)先月までは税抜き198円、税込み217円だったんですけれども、今回税抜き190円というキリのいい数字に」

 取材した店舗では、ビール1缶が前日より8円安い209円。税金が変わらなかった発泡酒の価格は据え置き。一方で、第3のビールは140円と11円高くなり、ビールとの差は88円から69円に縮まっていました。

 10月からの税制改定で変わるお酒の価格。種類別に見ていくと、値上げされたのは、第3のビールとワイン。値下げは日本酒とビールです。発泡酒のほか、焼酎などの蒸留酒は据え置きです。

 家計への影響も大きいお酒の価格の変更。どう感じているのか街で聞いてみると…。

30代の夫婦:
「ビールが下がるからウチはありがたい。発泡酒とか第三のビールは飲まないので。でもワインは飲むか、第三のビール程じゃないけど7.5円値上げ…。(飲む量は)ワインは少し減ると思います、ビールは増えます」

30代の母親:
「毎日飲むのでちょっと困るなぁと思いつつ…。第3のビールをよく飲んでいるので、かといって本物のビールに変えるかといったら、ちょっと家計が苦しいので。私が飲むので、主人は全然。だから自分が我慢すればというところです。(Q.どのくらい飲む?)言えないくらい。(買いだめは)してないです、忘れちゃいました。2ケースくらいしたかったです」

40代の主婦:
「発泡酒を旦那が飲んでいたみたいで、上がるんだと思って買ったら据え置きでした。(値段が)上がらなくてよかった」

別の40代の主婦:
「(第三のビールを)買いだめしました。めっちゃ買った、1ケース。せっかく(安い)第三のビールが出たのに、上がったら一緒じゃんと思います。(ビールに変えるのは)それは無理です」

60代の男性:
「夏はこれ(第三のビール)が多いんですけど、ちょっと悩ましいですよね。(これからは)ちょこちょこ日本酒を、秋は日本酒の時期になってくるので。だいたいそんなにたくさん飲まないので」

70代の男性:
「普段は第3のビール、何かあったときは普通のビール。特別にみんなが集まったときとか。(Q.これから飲む量は?)変わらない」