新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行に備え、岐阜県は新型コロナウイルスが疑われる症状などがあった場合、保健所に限らず身近なかかりつけ医でも相談や検査ができる新たな診療体制をスタートさせます。

 岐阜県は、秋から冬にかけ同時流行が懸念されるインフルエンザと新型コロナウイルスについて、両方の診療と検査を行える「診療・検査医療機関」に県内412の診療所などを指定しました。

 これまで新型コロナウイルスの感染疑いがある人は、保健所に電話で相談し、検査に対応できる医療機関や、PCR検査センターを紹介されることになっていました。

 10月14日から始まる新たな診療体制では、まず身近な診療所のかかりつけ医に電話で相談。その診療所が「診療・検査医療機関」に指定されていれば、そのまま診療や検査を受けることができます。

 指定を受けた診療・検査医療機関では、1日あたり合わせておよそ8000件の抗原検査を行える体制となっていて、岐阜県は検査件数の増加と保健所の負担軽減を図りたいとしています。