観光支援事業「GoToトラベル」の一時停止期間が延長される見通しとなりました。感染者を増やさないため仕方がないとは分かっていながらも、そうは言ってられない人たちも多くいます。

 一時停止期間延長を受けて、東海地方の観光業界では諦めの声が広がっています。

 伊勢神宮参道の「おはらい町」。政府が首都圏1都3県に緊急事態宣言を出すことに伴い、GoToトラベルの一時停止が1月12日以降も延長される見通しとなり、深いため息が漏れています。

観光関係者:
「ちょっと厳しい状況になるのかな。予想はしておりましたけど、(三が日は)本当にお客様が少なかったという印象です。大晦日の東京で1300人以上というのがとどめに」

別の観光関係者:
「また再開していただきたいというのが願いです」

 新型コロナの影響で、正月三が日の参拝者が前の年と比べ7割ほど減った伊勢神宮。GoToの停止期間延長は、周辺の観光地に大きくのしかかります。

 一方、愛知県日進市の旅行代理店。GoTo一時停止期間の延長について、4日から多くの問い合わせが入るようになったといいます。しかし…。

担当者:
「正式な通達が入っていないような状況ですので、今のところまだお客様に正確な情報がお伝え出来ないです。その部分は非常にもどかしい思いをしております」

 この旅行代理店では去年12月、GoToトラベルの一時停止が決まった時には、全体の6割に当たるおよそ1億3000万円分の予約がキャンセルに。当初、一時停止期間が明ける予定だった1月12日から入っているおよそ1000件の予約も、停止期間の延長でどうなるのかと気をもんでいます。

担当者:
「1月11日以降の出発分は、半数以上がキャンセルになるんじゃないかと予想しております」

 GoToトラベルの一時停止期間の延長。観光関係者にとって厳しい冬はまだ続きそうです。