名古屋のうなぎ店から医療の現場へ、感謝と元気の贈り物です。

 最前線で新型コロナと闘う医療従事者に贈る、660人分のうなぎ弁当。そこには店主の強い思いがありました。

 名古屋市昭和区の「うなぎ家比呂野」。三河一色産のうなぎをこんがりふわふわに焼き上げたうな丼が人気の店です。

 この店では、新型コロナの拡大防止に少しでも役に立てばと、いち早く平日夜間の客を入れての営業をとりやめました。テイクアウトや出前でこの状況をしのいでいますが、以前と比べ売り上げは厳しい状態が続いています。そんな中でも…。

 最前線で新型コロナと闘う医療従事者に元気を届けたい…店主の広野さんは、お店らしい方法でとうなぎ弁当を贈ることにしました。

 届けるのは八事日赤病院や名古屋市立大学病院など、近くの5つの病院。3週間にわたり全部で660食を贈ることにしました。

 一つ2680円のうなぎ弁当660食。本来なら180万円ほどですが費用は店側が負担します。弁当を作り終えて向かった先は、店から5分ほどの八事日赤病院。この日は60食をお昼時に合わせて届けました。

広野さん:
「頑張ってください」

名古屋第二赤十字病院の佐藤院長:
「ご支援本当にありがとうございます。本当にありがたいです。嬉しい気持ちでいっぱい。救急外来だったり、コロナの専用病棟のスタッフなど、厳しい現場から順番に配りたいと思ってます。相当喜ぶと思います(笑)」

広野さん:
「皆様から本当にありがとうって言われる。だからやってよかった。ぜひうなぎ食べて少しでも前向きになってもらえたらなと思います」