プロ野球のキャンプは第2クールに入り、実戦練習も始まりました。キャンプ初日からドラゴンズを取材してきた山本昌さんが、注目した選手などについて話してくれました。

 新型コロナウイルスの影響で、厳戒態勢となったプロ野球のキャンプ。取材できるスペースも例年より大幅に減り、現地を訪れた昌さんも「ファンの方がいないというのは寂しかった」とこれまでとの違いを感じていました。

 ピッチャー出身の昌さんがじっくりと見たのはやはりブルペン。北谷を2日、読谷を3日間チェック。

 ドラフト1位ルーキーの高橋宏斗選手については、「18歳の投げるボールじゃないなというのはすごく感じました。ハマった時のボールは一級品。速いし力があります」と大絶賛。

 過去には高橋投手のことを「ダルビッシュ投手のようだ」と語っていた昌さんは、改めて「ダルビッシュ投手の高校時代、18歳の時の球筋にそっくり」と言い、「まだボールが左右にぶれたりしますけど、将来間違いないです」と期待度も抜群です。

 ドラフト2位の森博人投手については「即戦力で入ってきましたけど、とにかくボールが強い。真っ直ぐは初日から常に145キロ以上でブルペンで投げていて、スライダーとか変化球もあります」と持ち味を語ったうえで、「今年中継ぎで1軍に食い込んでくるんじゃないかなと思っています」と褒めちぎりました。

 今年はOBの立浪和義さんが臨時コーチに就いたことも話題になっていますが、「立浪塾」について昌さんは「もうすごいカメラでね。チームに左の打撃コーチがいないんですよ。立浪さんが入って、根尾選手とか京田選手をみっちり指導していましたけど、これだけの技術論を持っている方が指導をしてくれるのは、将来必ず役に立つのでしっかりみんな聞いて頑張ってほしいなと思います」と左打者の成長にも期待を寄せました。

 9日から始まる紅白戦については、「今年のブルペンをずっと見ましたけど、レベルが非常に高い。この振り分けの紅白戦というのは非常に大事なので、ぜひ頑張ってください」と投手陣への活躍を楽しみにしていました。