オンラインで合奏しているのは安城学園高校の吹奏楽部、去年4月のようすです。緊急事態宣言中で集まって練習ができないため、部活動をオンラインで行っていました。あれから10か月、観客を前に演奏会が行われました。3年生にとっては最後のパフォーマンス。涙のステージになりました。

 本番に向け最後の確認を行う、安城学園高校吹奏楽部のメンバーたち…。

安城学園高校の原田先生:
「練習量が少ない分、ちょっと荒い部分も多いかなと思います。できない中で最大限できることを」

 コロナで集まっての練習もままならなかった1年…。

 部長の西部さんは3年生。3月に卒業を控えています。

西部さん:
「練習時間が短くなってしまったので、その中でなるべくクオリティが高い演奏会になるように、全員で協力してここまでやってきました」

 全国大会の常連でもある安城学園ですが、去年はコロナの影響でコンクールなどが軒並み中止に。顔を合わせての練習もできなくなりました。車の中で練習をする部員も…。

西部さん:
「苦しいこととか辛いこともあったんですけど、それを乗り越えて、大会がなくなって残念な学年とか悔しい学年と思われるんじゃなくて、自分たちはすごく幸せな学年ということが伝わるかを考えて」

 オンラインでの合奏など工夫を凝らましたが、それでもいつかは集まって演奏会をと願ってきました。

 緊急事態宣言が再び出される中、感染対策をして何とか開催にこぎつけた今回のコンサート。西部さんは忙しく走り回っていました。

西部さん:
「練習が足りていない部分とか、集中力が少し足りていない部分があったと思うので」

 コロナ禍で閉鎖する音楽ホールも多く、リハーサルも満足にできませんでした。不安は残りますが、それでも…。

西部さん:
「聞いてくださる方々に感謝の気持ちを込めて、全力で精いっぱい私たちの音楽で皆さまを楽しませられるように、頑張りたいと思います」

 壮大なクラシックに、軽快なポップス。演奏が終わるたびに、すぐマスクをつけるなど、コロナ対策もしっかり練習してきました。安城学園名物のマーチングも披露。そして、卒業する3年生が後輩たちの演奏に合わせ合唱を披露。

 席を減らしたため、例年より観客は少なくなりましたが、みんな満足してくれているようです。

西部さん:
「練習時間など制限もある中だったんですけど、そんな中でも仲間と支え合って助け合って、より良いものを作るためにはどうすればいいのかということを考えて頑張ってこれたので、良かったと思います」