「ファントム」の愛称で、半世紀にわたり日本の空を守ってきたF4戦闘機。ラストフライトです。

 雲一つない青空を飛行する3機のF4戦闘機「ファントム」。ベトナム戦争の最中1970年代に導入されたファントムは、半世紀にわたり自衛隊の主力戦闘機として日本の空を守ってきました。

 老朽化から機体の入れ替えが進み、17日の3機をもって全てが引退することになり、航空自衛隊岐阜基地ではラストフライトがありました。

 ラストフライトを終えた3機は、放水車による水のアーチをくぐり、フライトに携わってきた隊員らに迎えられました。

 機体の側面には、ラストフライトを記念して“Phantom Forever”の文字が描かれました。

 このうち1機は、2年後、各務原航空宇宙博物館で展示される予定です。

 一方、大きなプロペラが特徴的な戦後初の国産旅客機「YS11」。開発当初のオリジナルエンジンを積んだ機体で、埼玉県の航空自衛隊入間基地で活躍してきましたが、国内最後の機体が17日にラストフライトを迎えました。

 1964年の東京オリンピックで聖火も運んだ「YS11」。182機が製造されましたが、2006年に国内の民間の定期航路からは姿を消し、オリジナルエンジン機としては最後の機体が、17日に静かに引退しました。