60年前、三重県で起きた「名張毒ぶどう酒事件」。裁判のやり直しを求める集会が名古屋で開かれました。

 1961年3月28日、三重県名張市で女性5人が死亡した名張毒ぶどう酒事件では、奥西勝元死刑囚がぶどう酒に農薬を混ぜたと自白。その後否認に転じたものの、死刑が確定し、2015年に刑務所で死亡しました。

 28日の集会には全国から支援者らおよそ160人が集まり、弁護団が新たに裁判所に提出した鑑定結果などについて説明。裁判のやり直しを求めました。

 また、現在10回目の再審請求をしている奥西元死刑囚の妹・岡美代子さん(91)が、ビデオメッセージで「この60年間は家族や親族にとって言葉に言い尽くせない苦しみの歳月でした。この目で無実の判決を見届けたいとの思いでいっぱいです」などと訴えました。