三重大学に新たな学長が就任し、不祥事が相次ぐ付属病院のガバナンス強化などに取り組む考えを示しました。

伊藤新学長:
「大学と病院が一体となって、皆さまからの信頼回復に向けた取り組みを責任を持って進めてまいりたい」

 国立三重大学の伊藤正明学長(66)は就任会見で、附属病院のガバナンス強化と、不足している麻酔科医の確保を最優先の課題として取り組む考えを示しました。

 三重大病院では、カルテを改ざんし診療報酬を騙し取ったなどとして臨床麻酔部の元教授らが逮捕・起訴されたほか、問題発覚後に多くの麻酔科医が退職し、手術の数を減らさざるを得ない状況にあります。

 伊藤学長は病院長を務めたこともあり、「不正に気づけなかったことに責任を感じている」としています。