29日からゴールデンウィークがスタートしました。去年は全国に緊急事態宣言が出されていて、観光地や交通機関は閑散としていましたが、今年の初日は…。

 イルカショーが名物の名古屋港水族館。例年、GWには1日で2万人が訪れますが、29日は目立った混雑はありませんでした。

 事前予約で1日の入場者を1万2000人に制限。29日の予約人数は約3500人と上限を大きく下回ったため、当日の来場客も受け入れたといいます。

客:
「(お出かけは)半年ぶりぐらい。ちょっと(危機感が)薄れてきちゃって」

 毎年全国から参拝客が訪れる伊勢神宮も人出はまばら。

愛知から来た夫婦:
「妻が妊娠中で安産祈願に。この後は帰るだけです」

 雨の影響もあってか、内宮前のおかげ横丁も閑散としていました。

真珠販売店の人:
「お客さんは雨と重なってさっぱりです。なんとか営業はしていますけど、厳しいです」

 人出が少ないGW初日。交通機関でも…。29日朝のJR名古屋駅。新幹線の利用客は少なく、自由席の乗車率は最高でも60%で、空席が目立ちました。

東京へ向かう会社員:
「今は単身赴任で名古屋です。親の具合があまり良くなくてですね、不要不急じゃないということで帰ります」

千葉から来た家族:
「お葬式です。寄る余裕もないので、終わったのでもう帰る。(去年も)ゴールデンウィークはどこにも行ってないです」

 県をまたぐ移動の自粛が呼びかけられるなか、やむにやまれぬ事情で遠方に向かう人の姿がありました。

 中部国際空港では国内線74便が出発し、混雑はしていないものの、出発ロビーには利用客の姿がありました。

沖縄に帰省する人:
「沖縄に帰ります。ほとんどお家で家族と過ごします」

鹿児島への旅行客:
「鹿児島へ温泉です。キャンセルしようかギリギリまで迷ったんですけれど。ちょっと心苦しいです」

 去年は全国に緊急事態宣言が出されていたため、閑散としていましたが、空港によると連休中の国内線の予約数は、去年の3、4倍に増加。それでも通常時の4割ほどだといいます。

 そんな中、人出が見られたのがホームンセンターです。名古屋市守山区のホームセンター。何を買いに訪れたか聞いてみると…。

男性客:
「棚とか、そういうものが作れないかなと思って」

別の男性客:
「おうちでお掃除したくて、掃除道具を買いに。どっか遊びに行くわけにもいかんから、最初にお掃除して、後は子供たちとお好み焼きとか作ったりして」

 巣ごもりGWを少しでも楽しもうと試行錯誤。店ではDIYやキャンプ用品などが人気を集めているといいますが、中にはこんなグッズも…。

コメリの担当者:
「長いプール型のソーメンスライダーという商品を新しく導入させていただいております。GWからこのような商品が、非常に人気になっております」

 家での食事を楽しくするエンタメ家電の売れ行きが好調だということです。