東海3県では、自治体によっては早くも64歳以下への接種券の発送も始まっていますが、発送の前に次の「優先接種」の対象である基礎疾患のある人からの申告を受け付けるなど、自治体によって進め方に違いが出てきています。

 4日午前10時ごろ、愛知県豊山町で発送されたのは、650枚余りのワクチンの接種券。60歳から64歳の町民の分で、今後は59歳以下にも順次発送されます。

 64歳以下への接種に向け、弥富市などでも接種券の発送といった動きが出ています。

 蒲郡市のこんどうクリニックを訪れたのは、毎月通っているという58歳の男性。高齢者に続くワクチンの優先接種の対象である「基礎疾患を有する者」に、自分が該当するのか確認に訪れました。

58歳の患者:
「自分もやっぱり変な病気したくないし、とりあえずワクチン打った方がいいんじゃないかなと思っています。何かあったときにはすぐ対応してくれるし。やっぱり主治医なので」

 蒲郡市では、64歳以下については、まず基礎疾患のある市民に接種券を発送する予定。そのために、基礎疾患があるという申告を5月24日から受け付けています。

 ウェブサイトだけでなく、かかりつけ医などでも受け付けていて、確認を取った男性もその場で手続きします。その用紙を見るとクリニックの名前を書く欄が。政府の方針により、基礎疾患の申告に診断書は不要ですが、蒲郡市ではかかりつけ医への確認を促しています。

近藤医師:
「高血圧の方だとか、糖尿病の方にワクチンを打って何か問題が起こるというリスクは、一般の人と全く変わらないので、どんどん申し込んでもらった方がいいんじゃないかなって思っています」

 蒲郡市によると、これまでに申告があったのは約1500人。内容を確認したうえで、7月上旬ごろから接種券が発送される予定です。