6日、愛知県豊田市の自動車修理会社で、経営者の男性が殺害されているのが見つかりました。

 男性はなぜ殺害されたのか…。周辺を取材すると、男性が自動車修理会社以外に、複数の知人に金を貸す仕事をしていたとみられることがわかりました。

<通報の内容>
「社長が会社内で倒れている」

 6日午後1時半ごろ、警察に入った一本の通報…。事件があったのは、豊田市若林東町の自動車修理会社「ArCaDia」の事務所。

 経営者の中根康継さん(61)がうつぶせの状態で頭から血を流して倒れているのを、事務所を訪れた知人の男性が発見。中根さんは病院へ搬送されることなく、その場で死亡が確認されました。

 遺体には、こめかみ付近など頭や体にも複数の傷が見つかり、多くの出血があったということです。警察は何者かが凶器を使って中根さんを襲った殺人事件と断定し、捜査本部を設置。

 遺体が見つかった際、事務所の出入り口にカギはかかっていませんでしたが、肝心の凶器はまだ見つかっていません。

 事件を聞き、駆け付けた中根さんの知人男性は…。

中根さんの知人:
「ここ最近は商売関係ですごくよくしてもらっていたので。車もだしバイクもだし船もだし、色んな面で。昨日も夜の11時くらいまでLINEをやっていた」

 男性は、遺体が見つかる前日の午後11時ごろに、中根さんとSNSでやりとりをしていたといいます。そこには中根さんから「OK」という返信も…。

 6年ほど前に岡崎市から豊田市にやってきて、自動車修理会社を営んでいたという中根さん。取材を進めると、自動車修理会社以外に、知人らに金を貸す仕事をしていたとみられることが分かってきました。

現場の近くに住む人:
「お金を貸しとるとか、そういうウワサは聞いてますけども。要は金貸しを仕事にしていると」

 また、友人によると、中根さんは車を担保にして複数の知人らに現金を貸していて、返済ができなくなった人の車を転売することもあったといいます。

 警察は7日、遺体を司法解剖して死因を調べるほか、中根さんにトラブルがなかったか慎重に調べています。

※画像はFacebookより