
東京オリンピックが迫ってきました。各国の事前合宿の中止が相次ぐ中、岐阜県恵那市には予定通り、7月中旬にポーランド選手団が来る予定です。最大の課題は感染防止策です。
恵那市ホストタウン推進実行委員会の担当者:
「誘致が決まったのをきっかけに作った。風がない、波が立たない、集中して練習ができると」
岐阜県恵那市の「笠置峡」。恵那峡の下流、木曽川に作られたダム湖です。7月からここで事前合宿を予定しているのが、ポーランドのカヌー代表チーム。
山に囲まれ風や波が少なく静かな「笠置峡」は、絶好のカヌーの練習場所として2019年にキャンプ地に選ばれました。
恵那市ホストタウン推進実行委員会の担当者:
「1回視察に来られたんですね、そこで、こんな素晴らしい所はないと即決してくれたんです。小躍りして喜びました」
「のぼり旗」や「ピンバッチ」、「マスク」に「うちわ」など、様々な応援グッズを作り、当初は市民との交流を図るはずでしたが…。
市民:
「本当に来るのかどうかというのが、ちょっと思っているところですけど」
別の市民:
「できるならやるのがいいのかなと思ってますけど。(不安が)全くないかといわれると、心配なところもあるのかなと思います」
新型コロナで「市民との交流」から一転、「感染防止」に重点が置かれることに。
選手の宿舎では、3階から6階の宿泊フロアやエレベーターも全て貸し切り。温泉の大浴場を使わず、選手らは部屋のユニットバスを使用。また食事は全て貸し切りのレストランでとる予定です。
かんぽの宿恵那の総支配人:
「不安がないといえば嘘になりますけども、社員一同で取り組んでまいりたいと思っています」
市民との交流で、恵那市では子どもたちがポーランド語の歌を歌う動画を作成。宿舎に着いた選手らに歓迎の気持ちを伝える計画です。
恵那市ホストタウン推進実行委員会の担当者:
「期間中は、恵那市の職員やいろんな方々が、頑張れポーランドというTシャツを着て、『ポーランドの皆さん頑張ってください。応援していますよ』というムードを、ワンクッション置いたオンラインにはなりますが、市民の歓迎ぶりを選手たちに伝えていきたいと思っています」
※画像と動画の一部は恵那市提供