昨季、圧倒的な存在感を示し、先発投手最高の栄誉「沢村賞」を受賞した中日ドラゴンズ・大野雄大投手。

 今季は昨季ほどのインパクトはないものの、ここまで10試合に先発し、7試合でクオリティスタートするなどチームを支えています。

 そんな大野投手は6月16日に発表された東京オリンピック代表、侍ジャパンのメンバーに左の先発候補として選ばれました。実は大野投手には、日の丸を背負うことへの強い思いがありました。

 それは大学時代に遡ります。2010年、京都の佛教大学時代、エースとして全日本大学野球選手権に出場し、活躍したものの、当時憧れを抱いていた大学ジャパン入りは叶いませんでした。

 代表に選ばれた多くは関東の大学の選手たち。大野投手はそれ以来、「関西は下に見られているという意識はあったし、何とか見返したい」という強い思いを持つようになったといいます。

 プロ入り後も、楽天の田中将大投手や巨人の坂本勇人選手ら同世代のスーパースターを追う日々が続きましたが、去年大活躍し沢村賞を受賞、同世代のライバルに肩を並べられるようになりました。

 憧れ続け、ようやくつかんだ日本代表の座。同世代のライバルたちと共に、いよいよ夢舞台に立つことになります。